映画「繕い裁つ人」観てきました
昨日、ようやく観ることができました。
実は土曜日にも赴いたのですが満席で出直し。人気のほどがうかがえます。
ものづくりをする人、特にお裁縫が好きな人は沁みるものがあるのではないでしょうか。
中谷美紀さん演じる、いちえの凛とした佇まいにほれぼれしてしまいました。
漫画が原作とのことで、ちょっとデフォルメしすぎかな?という感もありましたが
冒頭の光の射すシーンの美しさには息を呑みました。
また、三浦貴大さん演じる藤井というデパートの外商役。
失礼ながら“おしゃれで洋服好き” “スーツを着こなす”姿がしっくりきていないように思えたのですがスポーツをやられて身体になかなか合わないようですね。
ご自身もあまり服に興味がなかったとか。
ただ、劇中での藤井が服を好きになった理由を知ると
「俺って格好良いでしょ」という服好きとは異なった
愚直なまでに服(と着る人)の関係を大切にする姿勢が見えて
キャスティングの妙に納得してしまいました。
いちえの台詞
「自分の可愛さを自覚している人に私の服は必要ない」
ということにも通じる部分があるように思います。
私ごとではありますが、例のドレス(未見の方の為ひかえますね)
は祖母の手作りだったので余計胸にせまるものが!
…と、感銘をうけたのでつい長く記してしまいました。
素敵な映画です。
細部までじっくりもう一度観たいと思わされます。
襟を正してまたものづくりに向き合いたくなるような。
寡作にもほどがありますが、針を進めて参ります。